冒険しよう。東京の島。式根島観光協会

島のインフラって?しまのいんふらって?

島のインフラ

古来より離島、とりわけ小さい島々にとって水の確保は生活上最も大きな問題でした。
「神津島の神々」という伝説の中で伊豆七島の中で3番目に水に恵まれていると記されている新島も例外ではなく、ジェット式の自給水道化が進んだ昭和初期にようやく安定供給のめどが立ちました。
式根島にいたっては、井戸あるいは屋根水(雨水)で生活用水をかろうじて確保するという状況が長らく続きました。
昭和45年に一日に清水200トンつくる脱塩交換装置を用いた簡易水道が設置され、水との戦いに終止符が打たれるかと思いましたが、式根島の地下水は絶対量が少なく、夏の観光シーズンにはすぐに水が底をつくという状況でした。
式根島としては当然、他の水源を求めるしかなく、新島からの海底送水を願います。
水不足への不安から新島の住民からの反対が少なからずありましたが、ついに昭和51年、新島からの海底送水施設が完成し、今日の安定供給にいたっています。
島に今なお残るまいまいず井戸
島に今なお残るまいまいず井戸

電気

新島に電気が普及したのは大正12年、火力発電です。
その後、戦後の経済の復興にあわせ設備を増設し安定供給を守ってきました。
しかし、式根島は電力問題の解消が遅く、昭和29年式根島漁業協同組合の施設運営によってようやく発電が開始されました。
時代を追って電力需要が増すと、東京電力へ施設運営を移行し、昭和61年からは新島からの全日送電が開始されました。
新島、式根島は本州より海を挟んだ遠隔地にあるため、将来的により安定した電力の確保を図るための風力、波力、太陽発電など自然を活用し、環境に配慮した独自のローカルエネルギーを開発することが迫られています。
冒険しよう。東京の島。